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9ヶ月放置とHAPPYMTGの記事「運か実力か」
2011年6月6日コメント (2)普通に色々と忙しいだけで、MOもFFもほとんど触れてない現状、ネタもあまりないってのが現実。そんなに書きたいこともなかったし。
フライデーのドラフトは最近ちょくちょく出てて、日本選手権予選の練習も少しだけしたので予選に出たけど、ヴァラクートから赤単に乗り換えて、練習不足は否めなかった。
事前のメタ予想は赤単2 cow2 ヴァラ1.5 緑白1 青黒1 その他2.5って感じで、メタ読みは正確だったけど、プレイミスで1戦おとして運で一戦落として終了。
どっちかというとこっちの記事の内容について書きたかったり。自分としてはこういう記事大好き。
http://www.happymtg.com/column/weekasahara/2636/
「青白対決で4ターン目にジェイス出されて負け、相手初心者かよ!」
マジックは色んな状況があると思うから、この1文だけでは全く判断が付かないね。手札にジェイスが4枚とか来てしまったら、もしかしたらジェイスをプレイする可能性もかなり低いけどありえる。
状況的に不適切なプレイを対戦相手がしてそれが偶然効果を上げて負けてそれを嘆くまではよくある話。それは仲の良い友人の間での愚痴に留めておくべきで、それを衆人が見えるツイッターで書くのは自分の自尊心を満足させるだけで、それよりもそれを見た人に与える良くない影響のほうが大きいから、損だよね。誰も得しない。少なくともこの人と一緒に練習とか調整はあまりしたくないなぁって思っちゃう人がほとんどじゃないかな。
マジックにおける勝敗に係わる負の感情のコントロールというのは意外と大事なものだと思う。ゲーム自体の強さは勝敗に直結するけど、感情のコントロールはマジックをする環境に影響を及ぼす。今はテスト自体はMOで練習をする事もできるけど、リアルでカードを触る機会もそれなりに重要だし、その環境はやはり人間関係で構築される部分。精神的な幼さは自分の世界を狭める結果につながるから極力回避したほうがいい。それでも人間だし100%コントロールするなんてのは無理だと思うから、時にはガス抜きも必要だけど、場と相手と選ばないと危険だと言うことは認識しておいたほうがいい。
自分自身も相当に負けず嫌いのプレイヤーなので、理不尽な負け方をした時の感情のコントロールは上手くない。練習をしていればしてるほどより悔しい。最近はできるだけ素早く結果用紙にサインをしてその場を立ち去る事にしてる。感想を対戦相手と語っても愚痴になってしまうし、相手にとっても自分にとっても得るものは少なそうだから。このやり方でさえ、対戦相手とのコミュニケーションの機会を損なっているという点で褒められたものじゃないとは思うけど、これが精一杯かな(苦笑)
K「キャストするかしないかを、一般的な事例と確率とかに落とし込んで、キャストしないというのを定石にしてしまうのは簡単なんですけどね。でもそれだと、そこで終わりだし。もしかしたら、土地の置き方や、相手の挙動なんかであるなしは読めるかもしれないしね。手札次第では攻めないと駄目なときもあるかもしれない。実際にあるかどうかというよりも、常に考える姿勢は大事」
本当に上手いプレイヤーは定石を把握した上で、状況に応じた柔軟なプレイをする人。定石を覚えてやっと中級者。そこで満足しては先が無いよね。
T「僕は負けた試合は全部自分に非があると思ってて、ついてる、ついてないは基本的に無視してます。なんで、正直対戦相手が初心者プレイのせいで負けたって考えは、強くなる上ではどうなんだろうってずっと思ってたんですが、人に意見を押し付けるのが嫌いなんで今まで発言しませんでした。「想定外の範囲」をどこまで狭められるかもスキルのひとつじゃないですか?想定外と思っている自分が正しいかどうかってところで、自分に非があったんじゃないかと常に思うようにしてます。」
B「マジックをやっていれば事故は日常茶飯事。『事実、事故による勝ち負けは存在する。』それも、少なくない割合で。完全に不運で事故った場合に、自分に非を求めても意味がない。逆に、害ですらありえる。」
基本的に強くなるためにはTスタンスで物事は考えるべきだけどどこかで線引きをしないと、時間と精神が持たない。問題はどこで線引きをするかという点。運を隠れ蓑にして思考停止してる人は実際に多いからそうなってはいけないけど、Tスタンス100%で行くと病気になる。ついてる、ついてないを可能な限り極限まで無視して考えて、行き詰ったところで線引きをするのが現実的なラインじゃないかな。ちなみにその行き詰まりを打破するのは人の意見だったり、他人のプレイを見ることだったりと他者が関わってくる。だから私が上で書いた感情のコントロールという話につながってくる。
AA 「マジックって『引き』自体に不確定な運の要素がありますけど、運そのものが受け取る側によってはそもそも運では無かったりしますからね。マジックの勝敗をサイコロの強さで仮定すると分かりやすいかもしれないですが、デッキの強さやプレイヤーに実力によってそもそも振るサイコロ(実力)が違うっていう。強いプレイヤーは456だけ出るサイコロを振っていて、弱いプレイヤーは1から6まで出るサイコロを振っているみたいな。もちろん、弱いプレイヤーにも勝つ可能性はありますが、それで強いプレイヤーに負けたからといって、その運はあくまでミクロな視点の事象でしかなくて、運ゲー以前の問題」
この表現が本当に秀逸で、自分がいつも意識している事がわかりやすく表現されてて感動したんで久々に日記を書こうと思った(笑)6面ダイスから123をなくして456だけ出るようにするかが構築で言うメタゲームの分析とデッキ構築・選択、リミテッドで言うところのデッキ構築・ドラフトピック。そうして決まったダイスの面の中でできるだけ大きな数字を出そうと努力するのが実際の対戦をしている中でのプレイング。前者は情報収集・分析・思考が重要、後者は実際の経験が重要。どちらが欠けても安定したいい結果は残せない。
I「ただし、自分でも運だとはいいたくないが、環境理解度が高い状態で大会に望むことが出来るか出来ないかということには、運の要素がとても高い比率で関わってくる部分だと考えている。ここの部分の運の要素をどうやって取り除けるかが、自分の向上のために今必要だと考えているが、いまだにここの運を取り除けていない。自分は、運に左右されずに環境理解度が高い状態で大会に臨んでいる人をあまり見ない。自分の好きな戦術に固執する人、ファンプレイヤーは論外だが、そういう意識が無くても、いい戦術をたまたま数回のドラフトで発見するか、70回ドラフトしてやっと気付くかの差で大会結果が変わることが多い。大会に備える時間が限られているから、この差を埋めることがなかなか難しい。だから、大会までに10個デッキを試した人よりも、1つデッキを試した人のほうがたまたま運がよければ優勝しやすい。ドラフトも特に大会までの期間が少ない場合、同じ傾向がある。この点は『引き』の差と比較して、より運の要素が高いと自分は考えている。また、大会結果に対する影響も『引き』の差よりかなり大きいと感じている。『引き』の差があるのと同じで受け入れなければいけない面は大きいと思うけど、『引き』と違ってここの運ゲーを克服しようとしている人は少ないように感じられる。」
この内容はこれまでの話より一つ高いレベルの次元の話。考えて見ればシンプルな話なんだけど、時間が短ければ短いほど、たくさんの要素を理解する時間が少ないため、一つの戦略に特化すると成功する可能性が高い。時間が過ぎれば過ぎるほど、優秀な戦略は周知の事実になってしまうため、様々な戦略の中からそのタイミングに応じた戦略を選択することが重要になる。前者と後者では必要とされる能力が違う。環境初期に強いプレイヤーと環境後期に強いプレイヤーが分かれるのはこのせい。どちらが自分にとっての期待値が高いかには答えが無いと思う。ただ意識して取捨選択をすることは大事だとしか言えない。
K「その辺、先鋭化することで、実力が影響されにくいように運に寄せて補う戦略ってのも存在するからね。中級者と上級者の違いっていろいろあるけど、一部の上級者は自分の苦手な部分をばっさり切って、もっとも勝利期待値の高い、いわゆる効率の良い練習ややり方にシフトしているって点があるのかな。自分をちゃんと分かってるってのは重要かもしれない。ただ、デッキにこだわるっていうのは勝利に対する貢献度で言うと効率が悪いから、『こだわって勝つ』と『戦略の先鋭化』は全然別だね。環境で一番簡単に強いデッキを使うのが効率化になるんじゃないかな」
もろに某Nプロを意識してるとしか思えない内容だけど(笑) 上の内容を受けて、自分の弱みの部分を他人任せにするするというのが、いわゆるチームで調整をするという事だと思う。もちろんそれは自分の強みをチームにフィードバックするという前提で成立する。古くのYMG、今ならCFBとかはその辺で成功してる例じゃないかな。ビジネスライクな部分と身内を大切にする部分のバランスが難しい。とりわけ日本人は身内を大切にする傾向が強いから馴染めない部分があるけど、チームとしてのクオリティが個々の結果に結びつくことが合理的と皆が思える集団の生産性は高い。
フライデーのドラフトは最近ちょくちょく出てて、日本選手権予選の練習も少しだけしたので予選に出たけど、ヴァラクートから赤単に乗り換えて、練習不足は否めなかった。
事前のメタ予想は赤単2 cow2 ヴァラ1.5 緑白1 青黒1 その他2.5って感じで、メタ読みは正確だったけど、プレイミスで1戦おとして運で一戦落として終了。
どっちかというとこっちの記事の内容について書きたかったり。自分としてはこういう記事大好き。
http://www.happymtg.com/column/weekasahara/2636/
「青白対決で4ターン目にジェイス出されて負け、相手初心者かよ!」
マジックは色んな状況があると思うから、この1文だけでは全く判断が付かないね。手札にジェイスが4枚とか来てしまったら、もしかしたらジェイスをプレイする可能性もかなり低いけどありえる。
状況的に不適切なプレイを対戦相手がしてそれが偶然効果を上げて負けてそれを嘆くまではよくある話。それは仲の良い友人の間での愚痴に留めておくべきで、それを衆人が見えるツイッターで書くのは自分の自尊心を満足させるだけで、それよりもそれを見た人に与える良くない影響のほうが大きいから、損だよね。誰も得しない。少なくともこの人と一緒に練習とか調整はあまりしたくないなぁって思っちゃう人がほとんどじゃないかな。
マジックにおける勝敗に係わる負の感情のコントロールというのは意外と大事なものだと思う。ゲーム自体の強さは勝敗に直結するけど、感情のコントロールはマジックをする環境に影響を及ぼす。今はテスト自体はMOで練習をする事もできるけど、リアルでカードを触る機会もそれなりに重要だし、その環境はやはり人間関係で構築される部分。精神的な幼さは自分の世界を狭める結果につながるから極力回避したほうがいい。それでも人間だし100%コントロールするなんてのは無理だと思うから、時にはガス抜きも必要だけど、場と相手と選ばないと危険だと言うことは認識しておいたほうがいい。
自分自身も相当に負けず嫌いのプレイヤーなので、理不尽な負け方をした時の感情のコントロールは上手くない。練習をしていればしてるほどより悔しい。最近はできるだけ素早く結果用紙にサインをしてその場を立ち去る事にしてる。感想を対戦相手と語っても愚痴になってしまうし、相手にとっても自分にとっても得るものは少なそうだから。このやり方でさえ、対戦相手とのコミュニケーションの機会を損なっているという点で褒められたものじゃないとは思うけど、これが精一杯かな(苦笑)
K「キャストするかしないかを、一般的な事例と確率とかに落とし込んで、キャストしないというのを定石にしてしまうのは簡単なんですけどね。でもそれだと、そこで終わりだし。もしかしたら、土地の置き方や、相手の挙動なんかであるなしは読めるかもしれないしね。手札次第では攻めないと駄目なときもあるかもしれない。実際にあるかどうかというよりも、常に考える姿勢は大事」
本当に上手いプレイヤーは定石を把握した上で、状況に応じた柔軟なプレイをする人。定石を覚えてやっと中級者。そこで満足しては先が無いよね。
T「僕は負けた試合は全部自分に非があると思ってて、ついてる、ついてないは基本的に無視してます。なんで、正直対戦相手が初心者プレイのせいで負けたって考えは、強くなる上ではどうなんだろうってずっと思ってたんですが、人に意見を押し付けるのが嫌いなんで今まで発言しませんでした。「想定外の範囲」をどこまで狭められるかもスキルのひとつじゃないですか?想定外と思っている自分が正しいかどうかってところで、自分に非があったんじゃないかと常に思うようにしてます。」
B「マジックをやっていれば事故は日常茶飯事。『事実、事故による勝ち負けは存在する。』それも、少なくない割合で。完全に不運で事故った場合に、自分に非を求めても意味がない。逆に、害ですらありえる。」
基本的に強くなるためにはTスタンスで物事は考えるべきだけどどこかで線引きをしないと、時間と精神が持たない。問題はどこで線引きをするかという点。運を隠れ蓑にして思考停止してる人は実際に多いからそうなってはいけないけど、Tスタンス100%で行くと病気になる。ついてる、ついてないを可能な限り極限まで無視して考えて、行き詰ったところで線引きをするのが現実的なラインじゃないかな。ちなみにその行き詰まりを打破するのは人の意見だったり、他人のプレイを見ることだったりと他者が関わってくる。だから私が上で書いた感情のコントロールという話につながってくる。
AA 「マジックって『引き』自体に不確定な運の要素がありますけど、運そのものが受け取る側によってはそもそも運では無かったりしますからね。マジックの勝敗をサイコロの強さで仮定すると分かりやすいかもしれないですが、デッキの強さやプレイヤーに実力によってそもそも振るサイコロ(実力)が違うっていう。強いプレイヤーは456だけ出るサイコロを振っていて、弱いプレイヤーは1から6まで出るサイコロを振っているみたいな。もちろん、弱いプレイヤーにも勝つ可能性はありますが、それで強いプレイヤーに負けたからといって、その運はあくまでミクロな視点の事象でしかなくて、運ゲー以前の問題」
この表現が本当に秀逸で、自分がいつも意識している事がわかりやすく表現されてて感動したんで久々に日記を書こうと思った(笑)6面ダイスから123をなくして456だけ出るようにするかが構築で言うメタゲームの分析とデッキ構築・選択、リミテッドで言うところのデッキ構築・ドラフトピック。そうして決まったダイスの面の中でできるだけ大きな数字を出そうと努力するのが実際の対戦をしている中でのプレイング。前者は情報収集・分析・思考が重要、後者は実際の経験が重要。どちらが欠けても安定したいい結果は残せない。
I「ただし、自分でも運だとはいいたくないが、環境理解度が高い状態で大会に望むことが出来るか出来ないかということには、運の要素がとても高い比率で関わってくる部分だと考えている。ここの部分の運の要素をどうやって取り除けるかが、自分の向上のために今必要だと考えているが、いまだにここの運を取り除けていない。自分は、運に左右されずに環境理解度が高い状態で大会に臨んでいる人をあまり見ない。自分の好きな戦術に固執する人、ファンプレイヤーは論外だが、そういう意識が無くても、いい戦術をたまたま数回のドラフトで発見するか、70回ドラフトしてやっと気付くかの差で大会結果が変わることが多い。大会に備える時間が限られているから、この差を埋めることがなかなか難しい。だから、大会までに10個デッキを試した人よりも、1つデッキを試した人のほうがたまたま運がよければ優勝しやすい。ドラフトも特に大会までの期間が少ない場合、同じ傾向がある。この点は『引き』の差と比較して、より運の要素が高いと自分は考えている。また、大会結果に対する影響も『引き』の差よりかなり大きいと感じている。『引き』の差があるのと同じで受け入れなければいけない面は大きいと思うけど、『引き』と違ってここの運ゲーを克服しようとしている人は少ないように感じられる。」
この内容はこれまでの話より一つ高いレベルの次元の話。考えて見ればシンプルな話なんだけど、時間が短ければ短いほど、たくさんの要素を理解する時間が少ないため、一つの戦略に特化すると成功する可能性が高い。時間が過ぎれば過ぎるほど、優秀な戦略は周知の事実になってしまうため、様々な戦略の中からそのタイミングに応じた戦略を選択することが重要になる。前者と後者では必要とされる能力が違う。環境初期に強いプレイヤーと環境後期に強いプレイヤーが分かれるのはこのせい。どちらが自分にとっての期待値が高いかには答えが無いと思う。ただ意識して取捨選択をすることは大事だとしか言えない。
K「その辺、先鋭化することで、実力が影響されにくいように運に寄せて補う戦略ってのも存在するからね。中級者と上級者の違いっていろいろあるけど、一部の上級者は自分の苦手な部分をばっさり切って、もっとも勝利期待値の高い、いわゆる効率の良い練習ややり方にシフトしているって点があるのかな。自分をちゃんと分かってるってのは重要かもしれない。ただ、デッキにこだわるっていうのは勝利に対する貢献度で言うと効率が悪いから、『こだわって勝つ』と『戦略の先鋭化』は全然別だね。環境で一番簡単に強いデッキを使うのが効率化になるんじゃないかな」
もろに某Nプロを意識してるとしか思えない内容だけど(笑) 上の内容を受けて、自分の弱みの部分を他人任せにするするというのが、いわゆるチームで調整をするという事だと思う。もちろんそれは自分の強みをチームにフィードバックするという前提で成立する。古くのYMG、今ならCFBとかはその辺で成功してる例じゃないかな。ビジネスライクな部分と身内を大切にする部分のバランスが難しい。とりわけ日本人は身内を大切にする傾向が強いから馴染めない部分があるけど、チームとしてのクオリティが個々の結果に結びつくことが合理的と皆が思える集団の生産性は高い。
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コメント
いい記事ですね。